MS開発秘録

YMS-14 シャア専用ゲルググ

MS開発秘録

YMS-14 シャア専用ゲルググ

FILE No.014

YMS-14 シャア専用ゲルググ

YMS-14 シャア専用ゲルググ

MS-06に代わる宇宙戦闘用 次期主力モビルスーツとしてジオニック社が開発した重モビルスーツ。地球連邦軍が配備を進める新型モビルスーツに対して、対応を目して開発を仮承認されていたXMS-11がその開発の起源となる。同機においては主兵装にビーム兵器を携行可能とすることが主眼とされていたが、次席メーカーの局地戦用機09型ドムの宇宙戦闘用転換設計が申請されたことで、この時点では完全な形でトライアルに臨むことがかなわなかった(同社が転用開発したMS-06R-2が一部11型用装備でトライアルに参加)。
本機の開発が終了した時点では機体番号統合令で開発機番が改められた結果、同機はMS-14と改称され、前回から踏襲されたトライアル同様、ツィマット社のMS-15との選定競争の形が導入された。固定兵装に重点を置いて設計されたMS-15を退け、開発に一日の長があるMS-14(旧MS-11)には通用呼称としてゲルググが与えられた。主兵装はビーム・ライフルと二方向展開式ビーム・ソード、MS-07からすでに導入されていた携行型外装シールドが採用されている。
試作機1号機はクリームイエローの視認塗装が施され、グラナダ基地で行われた各種機能試験に参加、本機の特徴としては推進用ロケットエンジンのレイアウトが腰部スカート内に変更されたこと(補助推進ロケットは脚部装甲フェアリング内にまとめられた)が挙げられる(09型のレイアウトの有用性が評価された)。
増加試作型としてYMS-14の形式番号を与えられた本機は、量産型となるMS-14A型に先駆けて25機が突撃機動軍に納入され、そのうちもっとも早くに完成した機体は、キシリア・ザビ少将の要請を経て麾下のシャア・アズナブル大佐宛に送致された。戦後の調査で判明した同軍の所管記録によると、MAN-08型モビルアーマーを含む特殊実験部隊の指揮官として突撃機動軍に配置転換となった大佐は、地球連邦軍の新型機との交戦経験からMS-R09よりも完成したこの機体の装備に強い興味を示したとされる。

※本企画の構成、テキストは当時MSVの設定考証企画に参画していた小田雅弘氏の協力をもとにROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.用に書き起こしたものです。公式設定とは異なる場合がありますのでご了承ください。

※本企画の構成、テキストは当時MSVの設定考証企画に参画していた小田雅弘氏の協力をもとにROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.用に書き起こしたものです。公式設定とは異なる場合がありますのでご了承ください。

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※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合がございます。

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