MS-06R-1A シン・マツナガ専用高機動型ザクⅡ
MS開発秘録
MS-06R-1A シン・マツナガ専用高機動型ザクⅡ
FILE No.012
MS-06R-1A シン・マツナガ専用高機動型ザクⅡ
宇宙攻撃軍 司令ドズル・ザビ中将麾下の直援部隊で長く警護任務を勤めたシン・マツナガ中尉は、0079年7月本国サイド3に召還された際、その戦勲により上級大尉に昇進、合わせてこのMS-06R-1Aを専用機として受領、以後ソロモン要塞の機動歩兵中隊で中将警護の任務にあたった。もとよりルウム戦役で中将の戦場視察に帯同して以来、殊に信任の厚かった大尉は、直援任務でも常に好んでこの機体を使用した。機体は白(実際には白に近いグレー)とミディアムグレーで塗装されているが、その理由は戦闘宙域であえて自機に注視を集めることを目的としたものであったとされる。機体にはその使用期間が短い中にあって幾度か小改造(現地改修キットの利用)が施されており、右肩の装甲に追加兵装用ラック付きパネル、スカートアーマー補強用ステーなど、細かくは装甲部位に一般仕様との違いがある。
パーソナルエンブレムは肩に黒地に白い狼の頭をあしらったものが描かれており、記録映像とされる一部資料では両肩に「白狼」の文字をあしらったものもとらえられているが、宣伝写真用に画像加工されたものとする説がある。ソロモン要塞攻防戦の折は総軍本部に召還されていたため、ドズル・ザビ中将の護衛任務を果たすことなくその軍籍は本国防空隊預かりとなって終戦を迎えた。