MS開発秘録

MS-07H-8 グフ・フライトタイプ

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FILE No.023

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アリゾナのフラットネイル空軍基地で実用試験及び開発が進められていた飛行移動型モビルスーツMS-07Hシリーズであったが、この研究個体群は性能向上型MS-07H-4(高高度飛行対応型)の実動試験で空中爆発事故に見舞われ、同機の主任テスト パイロットであったフランク・ベルナール少尉とともにその機体は失われた。元来求められていたモビルスーツの移動能力向上については、ド・ダイYS爆撃機との連携で要求が満たされており、Hシリーズはあくまで研究機枠としてその開発規模は大幅に縮小された。同計画の開発主任アイザック・ウーミヤック大佐はH-4の事故により更迭処分となったことが後に伝えられている。
しかし統合整備計画が発令された後、実際にはこのH型計画は再浮上。特にミノフスキー・クラフトを応用して試作された地上制圧型モビルアーマー アプサラス(MA機番不明)計画を遂行するチベットのラサ開発基地では、Hシリーズの発展型MS-08H-8の実戦対応型が確認されている。Hシリーズの機番に連ねられてはいるものの、この機体では飛行性能を始めとして大幅な設計の見直しが図られた。確認可能な記録映像による限り、開発母機となったのがB型シリーズの改設計機MS-07B-3であることがわかっている。
H-8型機の資料は限られたものしか確認されていないが、その変更箇所の要は推力を大幅に向上させたメイン・バーニア及び脚部推進装置(新規設計の高出力エンジン合計4基へと換装された)。姿勢制御用ベクタード・スラスターとやはり姿勢制御用のベントラル・フィンは高精密度のデジタル制御システムの導入により空中での飛行制御が格段に向上した(空中でのホバリングも可能とした)。アプサラスの護衛任務に当てられたこれらの機体は、地球連邦軍の特務小隊の記録映像によると、離陸後のザンジバル級機動巡洋艦ケルゲレンへの空中での収容行動が確認されていることから、この機体の飛行能力、推進エンジン推力がいかに強大なものとして完成されていたかが推察される(一部の資料によるとカタログスペックで10万kgを超える総合推力を擁していたとされる)。標準塗装はスカイグレーの低視度迷彩。主武装はB-3型に準じたガトリング・シールドに装備された75mmガトリング砲。分離させて使用するため飛行制御への負担を軽減させていた。この機体は事実上のMS-07Hシリーズの完成形である。また実戦配備された製造機数は詳細不明。

※本企画の構成、テキストは当時MSVの設定考証企画に参画していた小田雅弘氏の協力をもとにROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.用に書き起こしたものです。公式設定とは異なる場合がありますのでご了承ください。

※本企画の構成、テキストは当時MSVの設定考証企画に参画していた小田雅弘氏の協力をもとにROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.用に書き起こしたものです。公式設定とは異なる場合がありますのでご了承ください。

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※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合がございます。

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