MS-06JC 陸戦型ザクⅡ JC型
MS開発秘録
MS-06JC 陸戦型ザクⅡ JC型
FILE No.008
MS-06JC 陸戦型ザクⅡ JC型
宇宙空間での各戦術作戦で類稀な多機能性を立証したMS-06(A,C,F各型)。ジオン本国総軍司令部は連邦軍の地上戦力(生産拠点を含む)を無力化するため、地上戦用機動歩兵戦力としてこれらを地球攻撃軍の主力として地表各地に降下させた。俗に言う第一次地上降下作戦参加機である。その機動性を充分に発揮したMS-06ではあったが、やはり各所の気候条件の変容には対応仕切れなかったことが現地運用で次第に明らかとなった。これに対応させるため、地上戦の熱帯湿地戦、砂漠戦、寒冷地戦にはそれぞれ必要な特化能力を付与することで個別に改修を行った。特に高温条件化でモビルスーツの動力及び駆動系を効率的に機能させるため機体各部の冷却機能面の改修には工夫を必要とするところとなったのである。当初ジオン本国では高温・高湿度でのモビルスーツの操縦については宇宙空間同様の機密性を有用化することを前提としていたが、かえって機密性の高い仕様は運用上の機械故障も多く発生したため、これまでのコクピット周辺を大幅に改修。前面装甲をすべて開閉式とし、搭乗方式も直接対面式に改められた。前面装甲は上面方向へ開放されるので、地表とを結ぶ昇降用ホイストとクレーンが組み込まれているのが特徴。当初C型から現地仕様に改修されたものはがJCとして区別認識され、後のF型ベース改修機も便宜上JCと呼称された。