MS-06D ザク・デザートタイプ
MS開発秘録
MS-06D ザク・デザートタイプ
FILE No.004
MS-06D ザク・デザートタイプ
宇宙空間を中心に作戦行動を取るべく開発されたMS-06であったが、地球攻撃軍の編成に合わせ、地球連邦軍の地表軍事施設の制圧、拠点機能を構築するため戦闘兵器と汎用型作業重機の両面を併せ持つことになった。地球降下作戦では、巡洋艦ムサイに牽引された運搬用耐熱降下カプセルも資材として活用することを視野に入れていたが、連邦の軍事拠点の中には特異な気象条件下にあるものも少なくなく、机上で考えられるほど効率よく作戦行動に活用されることばかりではなかった。戦線の拡大に合わせて本国工廠で地上戦用に特化させた重モビルスーツMS-07の配備も開始されていたが、特に熱帯・砂漠地域で効率よく運用するためには通常のMS-06(地上用としてJ型仕様が降下部隊に配備された)では無駄となる機能も多く、現地での要望で陸戦に特化した軽量化と装甲の部位別強化、廃熱機能を強化した改設計型のMS-06が開発された。大戦末期の機体番号統合令で付与された名称はMS-06D。現地改修仕様も多数存在するが、公式のサブタイプは特に記録されていない。総生産機数114機。