【魂の骨格】「Figuarts ZERO [STARTune]うずまきナルト-火影への意志-」原型師 すげ彦&彩色 ayn インタビュー

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フィギュアーツZEROシリーズの新ライン「STARTune」第1弾アイテムのひとつ
「[STARTune]うずまきナルト-火影への意志-」が2027年1月に発売決定!
TVアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』より「うずまきナルト」が火影岩の前に立つシーンをイメージして立体化された本アイテム。その原型を担当されたすげ彦氏と彩色を担当されたayn氏に、完成形に至るまでの過程や商品の魅力をたっぷり語ってもらった。

※画像は開発中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

若き才能が生み出すNARUTO愛が詰まった造形

――お二人のご担当分野や経歴、今までご担当いただいたアイテムなどをお聞かせください。

すげ彦:原型データの作成を担当しているすげ彦です。元々前職でCAD等を使ってプラモデルの設計を担当していたのですが、フィギュアを作りたいという思いが強まって現職の株式会社スパローに移りました。
これまでは一番くじ等のプライズアイテムで女性キャラクターの原型制作をメインに担当しています。ほかにもプラモデルのキャラクターもののプラモデルの原型などもやっています。

ayn:彩色担当のaynです。私は美術系の大学に通っていたのですが、そこで自分で粘土こねたり石膏を使ったりして、作るところから色塗りまでやっていました。その経緯で入社当時は原型の磨きを担当していたんですが、社内に彩色チームが立ち上がるタイミングで手を挙げて彩色チームに入りました。
これまでの担当は、私も一番くじ等のプライズアイテムで女性キャラクターの彩色をメインに担当してきました。

――本アイテムを担当された経緯をお聞かせください。

すげ彦:社内のシステムに新規案件のリストが共有されるのですが、その中にこの商品の企画がありまして。私、『NARUTO』が大好きだったので、やりたいですって手を上げさせてもらって。

ayn:社内のシステムに案件が登録されるタイミングで、みんながわかる瞬間があるので、その時にやりたいって言うと優先的にその仕事がという流れが社内的にあるんです。そのキャラクター愛ですとか、そのコンテンツが好きとか、その気持ちのある人が担当しようという雰囲気が社内にあるんですよね。
私も『NARUTO』が大好きで。チームに3人彩色師がいるんですけど、私から『NARUTO』きたからやりたいって言って塗らせてもらいました。

――お二人はどれくらいこのお仕事をされているのですか?

すげ彦:そうですね、私は3年ぐらいです。

ayn:私は彩色チームになってからは、もう2年くらいは経ってますね。最初の磨きの期間も入れるともうちょっと…。

企画担当:お二人とも若いのに、経験と技術、そして才能がすごいです!

チームプレーによって導き出される造形と彩色が織りなす世界観

――原型時点で本体の「うずまきナルト」部分については監修含めてほぼ直しがなかったと聞いています。

企画担当:もとのイラストをお送りして原型制作をお願いしたんですが、かなり最初からほぼこれの形で上げていただいた感じです(笑)。

――それもそれですごいですね(笑)。

企画担当:一点だけ腕のところだけ最初もうちょっと細くて、ちょっと女性的なイメージだったので、もうちょっとこうゴツゴツしたらしいのにさせていただきたいですとお願いさせていただいたと思います。

すげ彦:そうですね。それ以外はあまりその大きなコメントというかはいただかなかったですね。
作る時に、既存製品も研究して、特にシワはどうアプローチしようかなっていうのは考えました。ファンの方だと過去のアイテムもたくさんみられていると思うので。そこで、バシバシってきつめに入ってるシワなのか、ちょっと空気が入ったような『NARUTO』ぽいシワをどうしようかっていうのは、話し合いながら進めましたよね。

企画担当:結構パキパキ入れるのかとか、どういう形がいいのかなっていうのは模索はしてました。

すげ彦:「ナルト」本体はそこくらいで、むしろ台座の方が最初のバランス作りであったりとか、やりとりが多かった印象です。

企画担当:そうですね。火影岩の部分は、サイズ自体の変更含め何回かやった記憶があります。最初直線で作っていただいてから、ちょっとパースをつけて丸めてくださいとお話しさせていただきながらこの形に落ち着きましたよね。そういう依頼をしておいてなんですが、デジタルでパース作るのって難しいですよね?

すげ彦:すごい難しいな、というのがありましたね(笑)。
ヴィネット風のフィギュアは、どういうパースの描き方で作るかっていうのは、いつも研究して取り組んでいたんです。
あと、それぞれの火影の顔も何回か作り直しましたね。

企画担当:ありがとうございます。実質顔だけで6つあるからボリューム大きい原型ですよね。

すげ彦:そうですね。大きさもですが、あと向きも。それぞれが向いている方向に対して、どう見えるかっていうやりとりをしていた記憶です。
橋の部分も最初全部同じ太さで作ってたのですが、後から徐々に細くするような感じも取り入れました。支柱部分も全て円柱だから同じものを並べてましたが、やっぱりパース効果を与えるためには強弱をつけるアプローチが必要かなって、勉強させてもらいながら作っていきました。

企画担当:ありがとうございます。

――そして原型がFIXしてから、彩色作業に入られたと思いますが、どう塗ろうかなみたいな考えはありました?

ayn:ご依頼いただいた時に、このイラストやアニメの設定画、場面カットなどをいただいて、そこから自由にやらせていただきました。
もとのイラストの雰囲気に近づけるようにやっていかないとなって思いがありまして。もう既に出てる他の『NARUTO』シリーズのフィギュアを見比べながら、それぞれで髪の色とか服の色が違ったりとかもあるので、どこが一番もとのイラストに近づけるか、設定に近づけるのかっていうのを見ながら考えてました。

企画担当:確か最初の方はありがたいことに全部シャドウを入れていただいて。
コストとの兼ね合いがあって、徐々に顔周りはシャドウ入れながらちょっと下にかけてどんどん抜いていっていただきましたよね。この手すりと同じ高さより下は入れなくていいです、みたいなご依頼させていただきました。

ayn:そうですね。ブラシ入れたのも、どこまでブラシをしていいかなって悩みながら、まずはやれることは全部やっちゃえ!でMAXまで入れたって感じでした。

企画担当:最初に彩色品を拝見した時、めちゃめちゃアニメの色に近くてすごいなと思ったんですよ(笑)。

ayn:ありがとうございます。
服のシャドウの入れ方だけ、もうちょっとパキッとさせたい、みたいなお話をいただいて。ちょっと下側から当てる感じにしてパキッと感を出しました。結構形状に沿ってバシバシ入れています。

企画担当:美少女フィギュアではなく男の子キャラクターなので、肌は塗りつぶしがいいですっていうのはお願いしましたよね。

ayn:そうですね。ちょっと赤黒いというか、肌色が独特な色というか。
普通の男の子のキャラクターでもあんまり使わないような色味だなって思いながら、試行錯誤しつつ進めました。

企画担当:そうおっしゃってますが、めちゃくちゃ彩色が上がってくるのが早かった気がしてて。

ayn:実質二日くらいですね。

企画担当:早い早い!確か手首とかの調整をご依頼していたと思ったら、その出力と合わせて彩色品も上がりましたって持ってきてくださって。え?早くね?って思ったんですよね。

ayn:台座とかは確か塗りながら作ったんですけど、本体の色作りは事前に準備もしておいたので、塗るのにかかった時間だけでいうと二日くらいでした。
服の色とか髪の色とか、色作りは事前にしっかり目に準備しまして。どれもかなり特徴的な色なのですが、特に髪色は事前にかなり悩みながら作りました。余ってる他のキャラクターの髪の毛のパーツに、何回かいろいろな黄色を拭いて、ブラシの色も拭いて、それで全体のバランスをどうしようって検討していました。

企画担当:なるほど!早かったのは事前にしっかりご検討いただいたからなんですね。

――御社内で制作過程を共有されることはあるんですか?

ayn:彩色ができたら持って行って見せたりとかはないんですけど、出来上がったら写真を撮って、社内の連絡ツール上で共有しています。
原型の方たちにあのチャンネルすごい楽しいんだよねって言われます(笑)。
そういうのを心待ちにしていただいているのは嬉しいです。

すげ彦:CGでOKが出てからデコマスができるまでちょっと期間があるのですが、その間ずっと楽しみにしてます。どんな仕上がりになるか楽しみでもありますし、そこがモチベーションにつながるみたいなところもあります。
原型もこういうのFIXしましたみたいなチャンネルがあって、そこで共有しています。

企画担当:そこでこれを彩色したいですみたいなのを募ったりしますか?

ayn:彩色はどんな案件が今後来るかが確認できる環境があるので、そこで何を塗りみたいな希望があったら、私がみんなのスケジュールを組んでいるので、やりたい人がやりたいところに入れるようにスケジュール調整をしています。

企画担当:原型を受けるタイミングと同じで、原型担当はこの人、彩色担当はこの人みたいな、ある程度決まった状態でスタートするんですね。

愛を込めたこだわりポイント

――「STARTune」シリーズというフィギュアーツZEROシリーズの新ラインのコンセプトについてはどういう印象でしたか?

すげ彦:実は『ドラゴンボール』の孫悟空や『ONE PIECE』のルフィと並ぶとは、最初伺っていなくて。『NARUTO』の新シリーズなのかなぐらいで思ってたんです。今となっては、その主役級の一つを担当させていただけて嬉しいです!

ayn:最初に主人公の並びアイテムだって知っていたら、ちょっと緊張してガチガチだったかもしれないです(笑)。

企画担当:逆にお伝えしてなくてよかった(笑)。

――お二人のこだわりポイントがあれば教えてください。

すげ彦:やっぱり台座というか火影岩は力を入れたので思い入れがありますね。 ストレートから、現在のカーブに変えていく段階で、線というのか、前後関係を悩んだので…。

企画担当:本当だともうストレートですもんね。原作でもまっすぐ横並びですしね。
そのイメージを崩さずカーブさせてくださいって、難しい依頼を簡単にお願いしちゃいましたけど(笑)。

すげ彦:顔はカーブさせれないんで、どうするかは試行錯誤しました(笑)。

企画担当:絶妙に「ナルト」の股の間から、歴代火影全員がちゃんと見えるようなバランスというか、高さにしていただいてるのも素晴らしいですね。

すげ彦:ありがとうございます。あと服のシワもこだわりポイントです。

企画担当:なんか躍動感というか、なびいている感というか、正面だけでなく背中の服や額当ての紐のなびき方もすごく好きなんですよね。

すげ彦:シャドウをすごい入れていただいているおかげで、すごいシワが立って嬉しいです。

ayn:私は髪の毛の色ですね。彩色中も、めっちゃ「ナルト」だなって思いながら塗ってました(笑)。

企画担当:蛍光色が入っているわけじゃないのに、しっかり発色よく見えるのがすごいです。めっちゃ「ナルト」っぽいです。

ayn:ありがとうございます。

――ユーザーの方におすすめの飾り方はありますか。

すげ彦:正面からだけじゃなく色々な角度から見れるようにこだわって作っているので、どの方向からも見えるようなショーケースに飾っていただけたら嬉しいです。

ayn:私は普段日焼けを心配してフィギュアを日に当たらないところに置いてるんですけど、今回せっかくジオラマ風景に仕上がっているので、窓の近くとか、フィギュアの後ろに空がくるように飾っていただけたら嬉しいです!

すげ彦:あと、もとのイラストはちょっと下からのアングルなので、高いところに飾って下から見上げてもらうとかもいいですね。

――最後にお二人からあらためて「Figuarts ZERO [STARTune]うずまきナルト-火影への意志-」の魅力についてお聞かせください。

すげ彦:皆さんもよく知っていると思う印象的なイラストを再現できるようすごくこだわって作ったので、いろいろな角度から見てもらえたら嬉しいです。

ayn:『NARUTO』が好きで、頑張って近づけて彩色したので、元のイラストと比べながら見ていただいてもすごい楽しいかなと思います。イラストだと正面しか見えないので、横から見ると実はこうなってたんじゃないかみたいな想像もしていただいて、実際手にしてぐるぐる回しながら見ていただければ嬉しいです。

――ありがとうござました。

「フィギュアーツZERO [STARTune]うずまきナルト-火影への意志-」 2027年1月発売予定

※画像は開発中の試作品を撮影したものです。実際の商品とは異なります。

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