「S.H.Figuarts サムライソード」発売記念対談 声優 濱野大輝×商品企画担当 相澤 歩

チェンソーマンと激闘を繰り広げたヴィラン(敵)であるサムライソード。その異形の姿をこだわりの造形と、S.H.Figuartsならではの可動技術により、劇中の魅力を余すことなく立体化しました。
そこで、実はS.H.Figuartsユーザーでもあるサムライソード役声優・濱野大輝氏に「S.H.Figuarts サムライソード」を手にとっていただきつつ、S.H.Figuarts『チェンソーマン』シリーズ商品企画担当・相澤より、その魅力を徹底解説! さらに作品、キャラクターについて、ふたりに語ってもらいました。
「S.H.Figuarts サムライソード」について
――濱野さん、実物をご覧になっていかがですか?
濱野:今回、サムライソードがどこから立体化されるんだろうとなったとき、S.H.Figuartsとお聞きして、それは間違いなくかっこいいものが出来上がるんだろうなって思っていました。今、目の前に実物がありますけど、本当にどの角度から見ても破綻がない。たくさん動きを出せて、躍動感があって。

相澤:ありがとうございます。
濱野:自分が関わらせて演じさせていただいたキャラクターが立体物になることは、いつでも嬉しいですね。声や映像だけでなく、実際に手にして遊べる、飾れることは、作品の楽しみ方の幅がかなり大きく広がることだと思います。
相澤:そうですね。
濱野:チェンソーマンやパワーちゃん、アキくん、マキマさんはけっこうフィギュア化されていますけど、意外とサムライソードはなくて。まあ、ヴィラン(敵)ですし……。でもS.H.Figuarts『チェンソーマン』シリーズの第三弾でヴィランがきた!
相澤:最初からラインナップ候補には入っていたんですが、当初は第三弾には別のキャラクターの候補もありました。最終的に、ユーザー様は劇中再現として敵と戦わせる“ブンドド”がしたいだろうということでサムライソードが選ばれました。

濱野:いやぁ、そうだと思います。横に並べてじゃなくて向かい合わせて、対立させて飾ったり、ポージングさせられますよね。S.H.Figuartsとしての遊びの幅をサムライソードで広げてくれたのは何か光栄でもありますし、それをこうやって見させていただいて、単純にトイ好きとしても幸せだなって思いますね。
相澤:濱野さんにもおっしゃっていただいたように、敵を出すことはシリーズとしての広がりになりますし、チャレンジでもありました。一般的には、まずは横並びで味方キャラクターをラインナップしていくことがセオリーですからね。
濱野:姫野先輩とかコベニちゃんもかわいいし、面白いですからね。
相澤:とても魅力あるキャラクターがいる中で、やはりフィギュアとしての遊びも重視していて。チェンソーマンがこれだけ動いて戦えるポーズがとれるのに、戦う相手がいないと独り相撲じゃないけど、やはり何か足りない。やはり一緒に戦える敵キャラを出すことは、シリーズラインナップの強みにもなると思いました。
――続いて、商品企画担当としての見どころについてお聞かせください。
相澤:立体物としては、やはり刀は一番見せなくてはならないところなので彩色にいたるまでこだわっています。
濱野:刀の柄の部分は質感が布っぽく見えますね。あと塗り分けが丁寧なのもさすがですよ。普通のフィギュアだったら、細かな金色までは、たぶん彩色されてない。

相澤:一見シンプルなカラーリングですけど、顔周りも含めて、色分けが細かくデザインされているキャラクターですからね。作品の世界観を損なわずに立体物に落とし込もうと我々がこだわっている部分が、ユーザーにも届いてくれればいいなと思いますね。
濱野:作品の世界観を表現しなきゃいけないですからね。
相澤:サムライソード、実は原作とちょっとだけ腰まわりのデザインが違うんです。そこはアニメ準拠になっています。
濱野:なるほど、いろいろ付いてますね。
相澤:原作だと刀ケースみたいになっていました。
濱野:そうですよね、謎のストックみたいな感じ。具体的な描写はないままでしたね。

相澤:(見どころとして)あとはもちろん可動域ですね。肩まわりはチェンソーマン準拠の可動機構を入れてこだわっています。
濱野:この、コートがあるのにしっかりと後ろまで肩が可動するのは、これまであまりないですよね。コートの造形にこだわると、肩可動は制限されるし。ここまで可動するとシルエットも劇中っぽい。
相澤:ワイヤーなどは内蔵していないですが、でも可動する前提で、ちょっと動きを表現した造型にしています。このあたりもチャレンジでしたが、実際に開発してみないとわからないところもあって。可動とシルエットを両立できたのはとても良かったです。また、可動で言えば開発の最終段階で手の甲の返し可動を追加しています。
濱野:すごい!
相澤:推しポイントです。開発担当(※)が「“動き”を出すには回る方がいいよね」とギミックを入れてくれました。例えば襲いかかるシーンでも、手の甲の回転ギミックにより、角度の演出、力みの入り方、見え様が変わってきますからね。
濱野:愛がありますよね。
相澤:最初の試作以上に良いものへとバージョンアップできたことは、とてもよかったです。中途半端なものをユーザーさんへ届けられないですからね。
※開発担当:企画担当、生産メーカー・工場と連携し、製品コストやクオリティをチェックする担当。
作品について
──作品『チェンソーマン』についてお聞かせください。
濱野:原作を読んだとき、ただならぬものを感じましたね。ジャンプらしくないと言えばらしくないような。血飛沫あげて敵も主人公もずばずばやられる、みたいな作品もなかなかないですし。セリフ回しも含めて独特な雰囲気の世界観の作品だなと最初から感じましたね。「これはいいのか?」みたいな(笑)。みんな期待感をもって読んでいた記憶はありますね。
相澤:そうですね。連載中、展開が読めなかったですよね。
濱野:確かに。
相澤:説明をあえて外していく、そのスピード感と、毎週「次どうなるんだろう」っていう面白さの波が何度も何度も来て、すごい作品だなと思います。キャラクターのデザインも含めて絶対に立体映えするなと、私も含めて社内でも興味を持っている人が多かったです。ちょうどそのタイミングでS.H.Figuartsの企画担当になれて。本当に連載中から読んでましたし、自分が欲しいと思った商品を担当できたので、よかったです。
濱野:オーディションのお話があって、ダメ元じゃないですけど、何か違う役ででも入れたらいいなくらいの気持ちで受けました。ご縁も相まって抜擢していただいたことは素直に驚きでした。
──キャラクターとしてのサムライソードについてはいかがですか?
濱野:やはり序盤の、デンジたちが立ち向かう大きな敵という意味では印象的でした。また、サムライソード編くらいから物語が一気に加速していく、その転機も含めて印象に残ったキャラクターですね。まあ、やはりデザインが良いんで。チェンソーマンに近いフォルムのキャラクターで、しかも日本刀がモチーフになってる。「チェンソーマンが味方でいいんだったら、サムライソードも味方でいいんじゃないの?」って思うようなデザインだと思うんですけど。そこを敢えて敵にしてくる、(原作者の)藤本タツキ先生のセンスもいいですよね。
相澤:(チェンソーマンとサムライソードが)出会ったときの戦闘シーンからアニメならではの斬り結び、そのやり取りがすごく多かったのがやっぱりアニメとして素晴らしいなと思ったし、アクションフィギュアで映えるなと思ったのも正直なところです(笑)。
濱野:辛いシーンも含めて強調されてたり、音楽もあって映像ならではの派手さがありましたよね。その中でサムライソードがヴィランとして戦い抜いて、ちゃんとやられるところまで描いていただけて。しかも、かなり丁寧に映像化していただいたので、すごい達成感がありました。皆さんがどんな反応だったのか、SNSなどでチェックしていたら、ラストは何か良い意味で「ざまーみろ」みたいな。「ああ、じゃあちゃんとできてたんだな」って(笑)。「サムライソードの方が好きだ!」っていうちょっとレアな方もいらっしゃるとは思うんですけど。まあ、魅力的なキャラクターだからこそちゃんと作品の中で、脚本で、最後も処理していただいていたので、あとはもう演じて身を任せるだけ。そんな感覚でした。
S.H.Figuartsならではの魅力
――チェンソーマンシリーズはパッケージも特徴的ですよね。
相澤:結構かわいくできたなって。手前味噌なんですけど(笑)。
濱野:うん! すごいこれ良いですよね。

相澤:実は偶然なんですけれど、チェンソーマンとサムライソードのパッケージは、お互いが向かい合っている絵にできたんですよ。

濱野:偶然なんですか!!? あえてのデザインにしときましょうよ??
相澤:じゃあ、こだわりのひとつということで(笑)。それぞれパッケージに収まる構図を選んだら、うまくこうなったんですけど。あとは、パッケージだけでも飾れる、アメトイのようなデザインも意識しました。
――濱野さんはS.H.Figuartsで再現したいポーズはありますか?
濱野:サムライソードはちょっとミステリアスで「何者なんだろう?」って不気味さがあるんですよ。まずは少しうついむいて睨み付けているようなポージングを写真に収めたいですね。そこからチェンソーマンと戦う躍動感のあるポージング、居合い切りのシーンだったり。あとはパッケージにもある、狐の悪魔の頭を割って出てくるところですね。コミックスでもまるまる1ページ使われていて印象的でした。まさか自分がやることになるなんて思ってなかったですけどね。
相澤:最初に読んだ当時は。
濱野:「うおおお、すげーの出てきた!」くらいの感覚でした。アニメーションでも印象的なシーンになってましたよね。ただ者じゃない感みたいな。フィギュアをいろいろ触りながら、どの角度で、どのライティングで撮影するのが一番いいんだろうとかやるのは今から楽しみです。コミックスやアニメを見直して、「あ、このポージングできるかな?」は無限にあるんだろうなと思います。
──濱野さんはこれまでもS.H.Figuartsを手にしたことはあるんですか?
濱野:ウルトラマン、あとアメコミが好きなのでマーベルなど個人的に購入していました。最近だとドンモモタロウとか。それ以外でも、『聖闘士星矢』がすごい好きなので「聖闘士聖衣神話」シリーズも。やはり手にしてみると、圧倒的な可動性能がありますよね。フィギュア好きでS.H.Figuartsを知らない方が逆に難しい(笑)。
相澤:すみません、何かわざわざ言わせてるみたいで(笑)。
濱野:いろんなメーカーさんやブランドのフィギュアがありますけど、ポージングして自分のベストアングルを見つけると、ある程度、固定でディスプレイになってしまいますよね。僕はそうなんですけど。でもS.H.Figuartsはかなり可動域も広いので、ちょっと時間が経つと、こういうポーズもさせてみようかなとか、同じシリーズで違うアイテムが出たら、ポージング変えてやってみようとなる。それがS.H.Figuartsのアイテムの魅力ですよね。

今後のシリーズ展開
──では、S.H.Figuarts『チェンソーマン』シリーズの今後の展開についてお聞かせください。
濱野:あれも出してこれも出してのお声がすごいんじゃないんですか?
相澤:すでに第2弾となるパワーちゃんもリリースされていて、ありがたいことにユーザーさんにも喜んでいただけて。魅力的なキャラクターがたくさんいるので、個人的にも続けて行きたい気持ちはあります。もし、アニメの続編があるとしたらさらに魅力的な敵キャラクターも含めて、一緒に遊ぶ楽しさが出てくると思うので、できるところまで頑張りたいなという気持ちもあります。

濱野:コベニちゃんとかは?
相澤:いや、本当にそこまでやりたいなっていう気持ちはあって。デンジは先日試作公開させて頂いたのですが、しっかり商品化に繋げたいと思っています。
濱野:先日、(出演したイベントの)「チェンソーフェス」でも言ったんですけど、アニメーションからファンになっていただいた方もたくさんいると思うんですよ。で、アニメから原作を好きになったり、原作からアニメを観たり。賛否もいろいろある中で、みんな共通してあるのが作品を好きな方が本当に多いと感じています。そんな『チェンソーマン』を愛してる方々に、このS.H.Figuartsシリーズは間違いなくお勧めできる商品です。言い過ぎてまわし者みたいになってるけど(笑)。それを言うのは自分が単純にトイが好きで、立体物を手に取ったときの感動を知ってるから。自分の好きなキャラクター、シーンを、自分自身で表現することの楽しさが、この立体物があれば叶います。しかもプレイバリュー、コスパがものすごく良いんです。

相澤:本当に言わせてるみたいですみません(笑)。
濱野:買いたいときが買い時なんで。皆さん今、熱ある中で手にとっていただいて、この商品、このシリーズの良さを感じていただきたいです。手に取れば間違いなく、サムライソードを既に好きな方もより好きになると思います!「こういう表情もつけられたのか」っていうところから、「こういう格好もしたりするのか?」みたいなおふざけでもいいですけど、キャラクターに対する見方みたいなのも広がると思うので。まずはやっぱり手にとって、触ることが大事だなと思いますね。手にとって触って、いろんなポージングをさせて楽しんでいただきたいです。間違いなく楽しめると思います。買って応援ですよ!
相澤:皆さまの応援がシリーズ継続に繋がりますので、よろしくお願いします!!
――ありがとうございました。

濱野大輝
アーツビジョン所属。声優。アニメ『チェンソーマン』ではサムライソード役を担当。『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ではドンブラスターなどの変身アイテムのボイス担当でもある。2023年7月スタートのアニメ『SYNDUALITY Noir』ではボブ役、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』ダンテ・モグロ役、『SSSS.DYNAZENON』ガウマ役など、アニメのみならず、海外ドラマや映画の吹き替えなどでも活躍している。
