The untold story behind the creation of the T.M.Revolution "HOT LIMIT (New '22 Ver.)" suit! An interview with costume designer Shoji Hayase!

コスチューム制作
――How did you start making costumes?
早瀬:“当時の衣装を今の肉体で着る”がコンセプトでした。作るために必要な物として今の本人のマネキンと当時の衣装資料写真。すでに3Dスキャンをしたデータがあったので、1/1マネキンを発泡スチロールに出力してもらいました。問題は資料……無いんですよね。

──It was 1998, more than 20 years ago now.
早瀬:インターネットの力を駆使するのですが、自分の検索技術では限界があり、どんな質感で、どんな生地のテンションなのかわからなくて。で、今さっき(※)本人に聞いて答え合わせができたレベルでした(笑)。
*This interview was conducted after the T.M.Revolution live recording.
──Did you have a hard time making the costumes?
早瀬:実際、形を作ること自体はそうでもないのですが、現在の身体を横から見ると、胸の筋肉の盛り上がり方が「軽トラ」の前部分みたいなシルエットで(本人が言ってたんです)。当時の「HOT LIMIT」の頃と体形が違うんですよね。当時はフラットな体つきだったのが、より三次元的となり、直線的なもので構成して覆うことが非常に難しくて……。当然のことながらライブで動けるようにするなど、ステップがいくつもあったんですよ。「こうは動くけど、ここがこうなっちゃうんだけどどうしましょう?」って相談する相手もいないので10人くらいの自分といつもディスカッションしていましたね(笑)。
――Even though it's your own scan data, the size will change depending on the conditions of the day and the pump-up situation.
早瀬:ですね。洋服のサイズでバスト・ウエスト・ヒップなどがありますよね? B○W○H○みたいな。仮にその円周わかったとしても上から見て丸なのか、俵型なのか、四角いのか、これによって違うんで。ゆったりとした服などではあまりシビアな話ではないのですが、今回みたいな形の場合、位置が1cmずれただけでも、大きな差を生み出すんです。ただ筋量が増えたところは位置さえ特定できてしまえば、型紙である程度は直せます。
──The form and curves change.
早瀬:そうですね。その誤差を補うのにレオタード生地みたいなものも考えましたが、あの筋肉にピタピタのレオタード衣装ってのも……なかなかなんで。そもそもフィギュアの生地感は0.5mmくらいなんですが、1/1だと7mmくらいなんです。ウルトラマンのコスチュームが5mmくらいなんですが、それで作ると筋肉がつぶれちゃうんです。で、今回は2mmを選びました。そこにフィギュアの塗装に近いマットな生地(1mm厚弱)貼って、縁にテクスチャの違う生地でパイピング(縁を生地で包む)して何とか厚みを出しました。パッと見で4mm強に。フィギュア制作に携わっているすべての方々は厚みやピッチは絶対に気にするはずなので、ミシンで縫える範囲ですが頑張りました!

――The material also has details, right?
早瀬:さすがに1/1になったとき、マットな生地だけでは「間がもたないかな?」と思って。最初に3種類のテクスチャを作ったんです。今のタイプのほか、スパイダーマンのスーツのようなハニカム構造や“あみだくじ”のようなタイプもありました。その中から西川さんに選んでいただきました!
──Did you communicate with Mr. Nishikawa during production?
早瀬:本番に近い1回目のサンプルを作ったときなのですが、「う~ん。なんだろう、こんなに線、太かったっけ?」って言われて…。結果、自分の計算が間違えていて…。1cm強太く作ってしまったのです。眼力王! T.M.Revolutionでした。
――The costume itself has also been updated to match Nishikawa-san's body.
早瀬:ですね。当時の衣装を再現することが前提だったのですが、そもそも靴など同じものがなくて似ているものを探そうとしているとき、西川さんが「あ! あれが合うかも?」って靴が決まり、その靴のデザインに合わせて、ベルトの位置関係を“すこ~~し”だけ変えました。肉体の肌面積なども当時と違うため、オリジナルに無理に似せるよりもオリジナルに見えるルールの中でのアップデートが必要となりました。オリジナルを知っている方々からツッコまれない程度に、ここから“当時の衣装”→フィギュアと同じ衣装へシフトチェンジしました。
──Are there any parts that have been updated by the shift change?
早瀬:あ! あと衣装にゴールドのラインが入っています。もともとの使用する素材の一部に入っていたのを西川さんが「パーツのフチにちょっと差し色で入れるのありかも?」。で、手首、二の腕のそれぞれに配色したものを作りました。ここで自分が痛恨のミス。フィギュア開発のチームにベルトのピッチが変わったことやゴールドの配色があることを伝え忘れていて。

──There is a possibility that the costume will be different from the actual figure.
早瀬:最終的には間に合ったのですが、原型師さん、本当にすいませんでした! そして、ありがとうございました。
――Didn’t you feel a lot of pressure on this project?
早瀬:いや、ホントにすごかったですよ(笑)! 今、このタイミングを迎えるまで3ヶ月近く夜もまともに眠れませんでした。写真がそれを語っています(笑)!
――Isn’t there a lot of trial and error in making the costumes?
早瀬:ダメだったら作り直す。何度か作り直して、これが4体目です。こんなに作る予定ではなかったんですけどね。最初はサンプル1個作って、本番作って、本番で調整して2.5体ぐらいで終えるイメージでした。もとより材料自体ギリギリで、もし作り直すパーツがあった場合、実はアウトでした……。
――How did you feel when you saw Nishikawa-san's costume?
早瀬:今日を迎えるまで、それこそ「失敗したらどうしよう」とか、「収録が中断になるような直しが発生したらどうしよう」とか。衣装は実際に着ていただいて、何事もなくライブなどが終わって、初めて完成形に近くなるので。まずは一安心しました(笑)!
S.H.Figuarts T.M.Revolution
――How do you feel about the actual figure?
早瀬:フィギュアのクオリティがすごいのは当然のことなんですが、いや~、このポージング! 関節のギミックがすごい!! さっき西川さんもこのフィギュアを触りながら「すごい……どのポーズをしても自分を見てるみたい」って言っていて。自分が昔持っていたフィギュアではありえないくらいの関節の数、ましてやこのサイズ感で……。ホント、びっくりです!

――Mr. Hayase, did you know about "S.H.Figuarts"?
早瀬:いや、全然……あの、存じ上げませんでした。すいません。仕事始めて30年以上アニメやおもちゃの情報はほぼ更新できてなくて……。
──Actually, what did you think frankly about the request to make a figure and to make costumes for the figure?
早瀬:衣装制作については、みなさんの知っているオリジナルに対して手を加えることには若干の抵抗がありました。フィギュアについては「ディテールどの位なんだろう?」ぐらいで。実際出来上がったものを見て、あまりにも技術の進化に“浦島太郎状態”です。
――On the other hand, did you collect figurines in the past?
早瀬:当時、ほしいフィギュアなどあまりなかったので集めていなかったのですが、中学生くらいのとき大好きすぎて「ウイングマン」を針金にハンダ線巻いてパテで作ったりしてました。それこそ小学生時代は「HOW TO BUILD GUNDAM」で小田雅弘さんたちの作例を見ながらガンプラ作ってましたね。

――"HOW TO BUILD GUNDAM" is the bible of Gunpla production.
早瀬:ですよね! この本が出る前までは普通にキットを組んでいたんですが、「HOW TO BUILD GUNDAM」を見てからは、動力パイプはおろか、“手”などもパテとランナーで自作していましたね。「あー、ここを詰めて、ここを盛ると似てくるんだ」って。同世代の方たち大半がやっていたと思います。自分が子供の頃のおもちゃってなんだか似ていないものが多くて。今見るとそれも味があっていいんですけどね。たまに「どうしてこんなに似てないんだろ?」ってもの、けっこうありましたからね(笑)。
――Don't you feel "uncomfortable" like the ready-made products at that time?
早瀬:(笑)。まったくもって感じないですね! 違和感どころか感動するレベルですよ。本当にすごいです。差し替えパーツもすごいですし、下の台座からマイクからどれをとっても、見て、触って、本当に楽しいです!
――With the evolution of movement, I think the degree of freedom in posing is constantly evolving.
早瀬:ですね。前提として「ここを見てほしい」、「こう使ってほしい」など、自分も作り手側の気持ちを伝えたりしますが、こういうフィギュアは繊細に扱わないと、(パーツが)取れたり、折れたりするじゃないですか? 見て、触って、楽しいだけではなく、同時に頭の中で指先の力を調節しながらなんてちょっとした“知育”的な気がします。さらにポーズをつけ、眺める角度によって見える世界が違うのも想像力をかきたててくれますね。

――Do you think you would like it, too, Mr. Hayase?
早瀬:(笑)。そうですね……正直、“普通の西川さんの人形”を欲しいかと言ったら別に欲しくないかも…すいません(笑)。でも、これは間違いなく欲しいです! 多分、何個も買って回りに配るかも(笑)。とにかく見て、触って、楽しい! 同じサイズ感のフィギュアとか、家具とか集めたくなりますね。多分、西川さんも「自由に遊んで」って感じだと思いますし、それこそ“タカノリ的にもオールオッケー”なはずです(確認してないですが)!
──Thank you very much.
Shoji Hayase (Mash Trant)

Shoji Hayase (Mash Trant)
Special costumes, costumes, props, idol costumes, etc. Responsible for designing, patterning, sewing, etc. costumes for artists such as commercials and live performances.
