メカニカルなデザインだけでなく、トイとしての「プレイバリュー」を追求した新たな解釈の「S.I.C.仮面ライダーファイズ」は、手に取って遊んでこそ真の魅力を味わえる逸品に仕上がった。
〈〈 S.I.C. CONCEPT MESSAGE 〉〉
「仮面ライダーファイズ」は放映当時から好きな作品でした。
作中の主人公「乾 巧」のキャラクターも
変身した姿そして世界観も魅力的でした。
その思いをチームで共有しながら作り上げることが出来たと思います。
メカメカしい装甲パーツやラバーの質感などの外装・トランクをパワーアップパーツにするオリジナルの要素・そして彩色の美しさなど、おもちゃとしての楽しさを意識しました。
ぜひ手にとって、楽しんでいただければ嬉しいです。
坂本洋一
「S.I.C. 仮面ライダーフォーゼ」では、宇宙開発用パワードスーツ、そして主人公・如月弦太朗として『陽』イメージを含んでデザインしましたが、
今回の「S.I.C. 仮面ライダーファイズ」では、戦闘用強化装甲として、少し怖いイメージを含んだ『陰』のイメージでデザインしています。
それはファイズの戦闘シーンが夜の印象が強い事や、フォトンブラッドのもつ『血』のイメージからのものです。
あとは主人公・乾 巧のちょっととっつきにくい粗野な感じとか。
そういうところを頭の片隅に置きつつデザインしてみました。
基本は抑えつつ、オリジナル要素に踏み込んでみました。トイとして面白いものになっていると思います。
手に取っていただいた方々に、楽しんでいただけると嬉しく思います。
KOMA
S.I.C.である以上、今まで見た事のないアレンジで塗らなければならない反面、今まで見てきた「仮面ライダーファイズ」の印象を崩してはいけないという難しい彩色でした。
崩しつつ押さえている造型に従って配色すればファイズと認識できたので、本来のデザインの素晴らしさを改めて感じました。
新しい試みとしてフォトンブラッドが「流れている」様子を感じられるよう、グラデーション塗装で表現しました。
S.I.C.の可能性を感じられる新しいファイズをお楽しみください!
デコマスラボ 広瀬裕之
「乾 巧がスーツを着用している」イメージを重視したプロポーション
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坂本氏による、原型CGデータへの赤字。ウエストの厚みに対する赤字に「人間がスーツを着ている」ことへのこだわりが感じられる。
S.I.C.ならではの胸部アーマー展開ギミック
立体に落とし込みながら、形状などの検討を重ね、商品版のデザインが完成した。
プレイバリューにこだわったギミック凝縮のアタッシュケース
武器のアレンジデザインについても幾度となく検討を重ね、最終のデザインにたどりついた。
「トランクが武器になる」というアイデアは、ガジェット好きにはたまらないギミックだ。