Kerangka jiwa Master prototipe ke-20 Kenji Ando (bagian kedua)
2011-06-03 00:00 更新
造形界のトップクリエイター竹谷隆之氏、安藤賢司氏によるデザインの美しさや巧みな造形技術という「芸術美」に焦点を当てることで、日本のキャラクターフィギュア界に新しい概念を構築したS.I.C.シリーズ。
同シリーズでは、原作者である石森章太郎氏の生み出したキャラクターを、造形師が独自のイマジネーションで表現。その斬新なスタイルによって“驚き”を発信してきた。そして、2011年8月に発売予定の『仮面ライダーW ファングジョーカー&仮面ライダースカル』で59作品目を迎える。
今回の魂の骨格では、このS.I.C.シリーズの立ち上げから造形の核を担い続けている安藤賢司氏に、2011年4月に展開を開始した“仮面ライダーWシリーズ”を中心に“ものづくり”に対してお話を伺った。
■S.I.C.のカラーアレンジ
――S.I.C.のカラーアレンジにおいて、安藤さんの独自ルールなどはあるのでしょうか?
安藤 造形的に言うと、最終的には“汚し”を入れるっていう部分ですね。バンダイさんも含めて、他のメーカーさんもあまり“汚し”を入れないんですよ。塗料で暗くなる部分に黒を入れる墨入れ、シャドーで若干汚しなどを入れていて、それは実はS.I.C.、竹谷さんの基本コンセプトでもあります。なので必ず塗装面では“汚し”を入れています。元の色がキレイなので、あまり入れるとそれはそれでおかしくなってしまうので、控えめにはしていますけど。あと作業中に「けっこうデザイン変えちゃったね」とか「怒られるかね?」と言いながら作っているのですが、カラーリングを元のキャラクターのままに塗ると、けっこうそれらしく見えてしまうんですよ。あ、これなら怒られない、大丈夫でしょうって(笑)。だからあえて塗装は、比較的(元のキャラクターと)近いカラーリングにしています。
――じゃあ、記号としてのカラーは、けっこうライダーにとって強い感じなんですね。
安藤 ライダーだけに限らず、“モノ”は形、アウトラインで決まるんだなって思います。やはりライダーはデザイナーさんがしっかりとデザインされているので、そういうイメージもハッキリしているんですよ。だから、色ひとつ取っても、印象が深いんです。
ダブルはハーフチェンジで、いろんな色の印象がありますけどね(笑)。
――確かに、シルバーとか赤とかイエローとか。
安藤 それでもダブルは右半分がメタリック、左半分がツヤ消しというカラーコンセプトを、石森プロの早瀬先生から伺ったんですよ。
――ファングジョーカーの白もいいですよね。
安藤 早瀬先生からカラーコンセプトをお聞きし、「じゃあファングはメタリック」というわけにいかないので、パール吹いてみましょう、となったんです。
それと監修前ですが、ファングの角の色は、ちょっと揉めたんですよ。僕は銀だと思ったんですが、一緒に作業している者が白説を唱えまして。
資料と言ってもS.I.C.専用の特別なものがあるわけではないので、テレビや本で調べました。
――最終的にはどうなったんですか?
安藤 角度で銀に見えるとか、銀にしても少し薄い、白っぽい銀だろう、とか内部で紆余曲折ありましたが、結局は銀でした(笑)。
――そういう苦労はよくあるんですか?
安藤 監修の際に「色違いますよ」と言うことも、時々あります(笑)。
■S.I.C.のアレンジとライダーへの想い
――こういうライダーはアレンジしやすいとか、あったりするんですか?
安藤 ありますね。昭和ライダー(笑)。
やはり当時のライダーは、現在と比べて着ぐるみなどの素材が全然違うので、おそらくデザインに追従しきれないところとかあって。子供心にも出来がいいな、悪いなというのがありました(笑)。そこは逆にアレンジしやすいところになります。それとやはり放送からかなり時間が経過しているので、みんなそれぞれに『俺ライダー』みたいなのがきっとあると思うんですよ。
で、当然僕の中にもあって、あとデザイン的にこちらの何かを盛り込める隙が多いので、昭和ライダーのほうがやりやすいっていうか、アレンジに感情を込めやすいんですよね。
――熟成が大切ということでしょうか?
安藤 やはり自分の気持ちで育っている方がいいですね。だからと言って、ダブルなど平成ライダーに気持ちがないというわけではないですが。ただ、あえて言えば、その(熟成)度合いがまだ進んでないんです。
――では、このあと10年経ってからダブルを作ってみるとまた別のものに?
安藤 たぶん全然違うものにはなると思いますね。それと平成ライダーはデザインと着ぐるみ込みの完成度が高いので、“隙”が少ないんですよ。『昭和は隙が多い』と言ってしまうとすごく失礼に聞こえてしまうかもしれませんが、それは嫌いだとかつまんないという意味ではないんです。やはり時代時代の何かがあるでしょうからね。もちろん、子供の頃に観た作品の方が思い入れが強いのはあります。だから昭和ライダーの方が、自分の中の何かを投影しやすいんです。平成ライダーもすごく好きですが、そういう意味では若干難しいですね。
――手掛けてみたい昭和ライダーはありますか?
安藤 いや、昭和ライダーもけっこう好きなんで、やりたいっちゃ全部やりたいんですけど……(笑)。
――では、一番お気に入りのライダーではどうですか?
安藤 昭和ライダーで一番好きなのは、実は2号なんですね。なぜ?と聞かれると困るんですけど・・・・・・(笑)。
――逆に理由が気になりますよ(笑)。1号でなく、2号のところなども気になります。
安藤 1号は違うんですよ。おそらく、最初にTVで観たライダーが2号だと思うんですよ。あの当時は再放送が頻繁で、再放送で見た2号の腕に白いラインが入っていて。
正確には銀ですけど、なんかカッコよかったんですよね、子供心に。それであらためてテレビの再放送を、最初から観たときに、旧1号は色的に地味じゃないですか。それに比べて2号は派手でカッコいいなぁって(笑)。ただ、1号もその後に新1号になって、メタリックになったじゃないですか。カッコいいなぁ……って(笑)。
■S.I.C.のさらなる飛躍
――S.I.C.の新たな展開として、魂ウェブ商店限定商品として、『仮面ライダーWエフェクトパーツセット』が2011年4月28日から受注中ですよね。
安藤 エフェクトパーツの追加リリースは、初めてですね。台座に近いカテゴリーにはなると思うんですけど。
今まで“炎”のパーツなどは、確かになかったですね。
言われて『なるほど・・・・・・』っていう(笑)。
――台座の重要性が高まったのと同じぐらい、最近エフェクトパーツも人気がありますよね。
安藤 (S.I.C.は)元が大きいので、あまりエフェクトが大きいと重くなってしまい、保持が大変になるんですよ。ヒートメタルのメタルシャフトは、当初エフェクトを付ける予定がなかったので、かなり長めに作ってしまいました。だから若干、炎を小さめに作ったんですよね。
・・・・・・これでもたぶん重たいだろうな。
――エフェクトの展開も始まったS.I.C.の仮面ライダーWシリーズですが、仮面ライダーWファングジョーカー&仮面ライダースカルは、S.I.C.として59作品目になるそうですね。
安藤 10年以上続けているので、本人たちには全然そういう意識ないんですけど(笑)。最初のうちは1年に1~2タイトルでした。
――現在、東映さん公認でアレンジできるのは、竹谷さんと安藤さんくらいですよね。
安藤 それは東映様の懐の深さと、石ノ森章太郎先生の力がやらせてくださったっていうか。生前の石ノ森先生が「いいんじゃないの」と認めてくださったのがすべての始まりです。
――ホビージャパン誌では、オリジナルストーリー『S.I.C.HERO SAGA』も展開していますよね。
安藤 お陰さまで早瀬先生に書いて頂いて。映像作品中に登場しないライダーまで出ちゃって(笑)。
――ちなみに60作品目も決まっているのでしょうか?
安藤 あ……これ、書いてもらわないといけないですね。60作品目は、竹谷さんのスカイライダーですからね。しかも、スカイライダーの特製台座が付きます(笑)。
――仮面ライダーWシリーズの展開はいかがですか? まだ、アクセルがラインナップされていませんが……。
安藤 もし、やるのであれば、もちろん完全変形で!そうしないとシリーズ的に、成立しませんから(笑)。
――アクセルブースターもありますよね。
安藤 ブースターか・・・・・・(笑)。それならアクセルのエクストリーム化もありますね。フィリップの最強形態はファングで、「アクセルとのエクストリームは最強なんじゃないの?」とか。
――そう聞くとワクワクしてきますよね。
安藤 あと、怪人もやりたいですね。オルフェノクとかノリノリですけど、まだやってないんですよ(笑)。
――今後の展開、すごく楽しみにしています。
安藤 10年以上ずっとファンでいてくださる人もいますからね。そういう方の為にも、より遊べる方向に、楽しんでもらえる方向にはしていきたい、いかなきゃいけないですね。
- Terima kasih banyak untuk hari ini.
1963年生まれ/神奈川県出身
S.I.C.シリーズでは竹谷氏とともにメイン原型製作をつとめる。フィギュアの原型製作だけでなく、アニメやゲーム等のキャラクターデザインも手がけ、多方面で活躍中。性格:温厚
Vol.57 Kamen Rider W Cyclone Joker
Harga (termasuk pajak): 5,775 yen
発売日:2011年4月9日発売
Target: 15 tahun ~
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© 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映