魂の骨格 「G.F.F.M.C. ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード」商品化記念 ヒイロ・ユイ役 緑川光氏インタビュー
2019-11-18 16:00 更新
クリエーターたちの深層に迫る「魂の骨格」。今回は『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイ役で知られる緑川光氏にインタビュー。「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード」や『新機動戦記ガンダムW』について語ってもらいました。また、緑川氏は先日の「TAMASHII NATION 2019」にてトークセッションに登壇。イベントのお話もしてもらいました。
――「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE ウイングガンダムスノーホワイトプレリュード」はいかがですか?
緑川:ファーストインプレッションではかなり白いかなと思ったんですけども。実際は微妙にグレーの濃淡など色分けもあって、単色ではない、非常に手が掛かっていると感じました。
――――ありがとうございます。
緑川:昔のプラモデルなり、完成品なりと比べても、最近の立体のクオリティは、ハンパないじゃないですか? 元々、立体物は好きなだけに、最初のアニメから25年経って、その進化を手に取れるっていう幸せもあります。あと、プレリュード=序章ですから、今後、また今回とは異なるバリエーションが待っているのかなと。いろいろ想像すると楽しいですよね。
――トークセッションでは、今後の展開を「じらされるのがたまらない」とお話されていましたね。
緑川:出典となる『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』でも、まだ全貌が明らかになっていませんし。設定を想像するにしても、今回のような“プレリュード”が出てきたことで、もう少し明確になりますからね。
――スノーホワイトプレリュードはカトキハジメさんにデザイン、監修をお願いしていますが、緑川さん的に“カトキデザイン”はいかがですか?
緑川:それぞれのメカデザイナーさんの魅力はあると思いますが、個人的にはカトキさんのラインがけっこう性癖、“フェチ”なんですよ(笑)。
――──マーキングはいかがですか?
緑川:好きですね。これまでのマーキングも、かなり個性的ですが、スノーホワイトプレリュードは白メインだけに、入れ過ぎない程度にバランス調整されている印象を受けました。
――設定上、“プレリュード”は、スノーホワイトのプロトタイプ機で、スノーホワイト完成に至るまで、まだ途中段階がある可能性も……。
緑川:当然、「はい、これが“白雪姫”です」と立体化されるだけでも嬉しいですけど、もしかしたら、さらなる可能性を秘めているのかなと思うと、なおさらワクワクしますね。それこそ「じらされてるのかな?」と思いつつ、「まだ楽しめるのかもしれない」と。ゲームも好きなので、今回、立体としてスノーホワイトが、より具体的デザインがなったので、ゲームでも登場してくれるのかなと。どんな戦闘シーンになるのか楽しみです。
――スパロボシリーズの登場も可能性はありますよね。
緑川:スパロボよりも多分Gジェネが先かな? 新作「SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ」が発表されたばかりなので、当分先でしょうけど……。それでも、デザインがなかったら、メディアミックスなり、ゲームの登場も決まらないので。いつか実現するのかなと思うと楽しみです。“W”はどこかファンタジー色は強いですけど、非現実的にやたら武装が多いわけでもなくて。なので、今回のプレリュードの武装はもちろん、今後は「七つの矮星(ジーベンツバーク)」だって(ゲームに)反映されるかもしれない。(ジーベンツバークの)属性別の7つの弾頭なんて、すごく面白い設定ですからね。それもいつかCGなりで映像化されたら……と、夢がより具体的になってきました。
――映像化されると、やはりテンションも上がりますよね。
緑川:『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の時の取材で、展開を聞かれて「ヒイロの出番が減ってもいいんで、ウイングガンダムが活躍しているところが見たい」と答えたくらいです。OVAや劇場版はTV以上のクオリティでメカを動かしてくれる印象ですから。「それが観たい!」と。
――実際、今、観ても“W”のメカシーンはクオリティが高いですよね。
緑川:TVシリーズからOVAで一気にあがりました。それに『GUNDAM EVOLVE../7』もすごかったですよね。『新機動戦記ガンダムW』のキャラクターデザインを担当した村瀬修功さんが監督・演出を担当されていて。実はあの時、初めて村瀬さんにお会いしたんですよ。その時に「え、あの村瀬さん! あ、どうもお世話になりました」みたいな(笑)。TVの時はずっとお会いしたことがなくて。
――村瀬さんは今、新作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』で監督をされていますよね。
緑川:そういう意味では村瀬さんの作監した最新の“W”が観たいなぁ。やはりオーラが違いますよね。
■「TAMASHII NATION 2019」
――――「TAMASHII NATION 2019」はいかがでしたか?
緑川:PV収録時にも、スノーホワイトを拝見しましたが、今回、「TAMASHII NATION 2019」での展示として改めて見られる機会でもあったので、非常に有意義でした。
――今回、前夜祭「TAMASHII NATION 2019 プレビューナイト」ではトークセッションにも参加していただきました。
緑川:まさにライブなので、言っていい事といけない事のせめぎあい、バランスが難しいですよね(笑)。一応、舞台には上がっていますが、あくまでも“ファン代表”なんですよ。「いや、お前、そこつっこまないんかい」ってファンならではの想いもわかりますから。
――登壇時は「これより任務を遂行する」など、ヒイロらしいセリフでファンサービスもいただきました。
緑川:「お前を殺す」では、ちょっと物騒ですからね。でも、『新機動戦記ガンダムW』好きの人に言わせれば、「お前を殺す」と言われると長生きできるとか(笑)。
――確かに。リリーナも生きていますからね(笑)。
緑川:「お前、結局、殺してないだろ」みたいな(笑)。海外イベントで「I Kill You」と言ったら、すごく盛り上がりましたよ。
――特に緑川さんに言ってもらえると嬉しいセリフですよね。スノーホワイト以外に気になる展示はいかがでしたか?
緑川:やはり自分がかつて観ていた作品のアイテムは気になりますね。特に『戦闘メカ ザブングル』が好きでした。
――会場を観覧いただいた時、「HI-METAL R ウォーカーギャリア」で足を止められていましたね。
緑川:学生の頃、弓道をしていたのですが、終わると夕方なんですよね。急いで帰れば、観られるタイミングで。すごいチャリンコを飛ばして帰る途中、砂利に滑って転んだ思い出があります。どんだけ急いだんだよって(笑)。よほど飛ばしたんでしょうけど、そうそう転ばないですから。
――『機動戦士ガンダム』をはじめ、土曜日の夕方はサンライズロボット作品の時間でしたよね。
緑川:あのへんのサンライズ作品は大好きでした。
――観覧中、同じサンライズ作品でも、「超合金魂 伝説巨神イデオン F.A.」も、かなり関心を持たれているようでした。
緑川:映画も観ましたからね。『接触篇』と、『発動篇』。やっぱり「登場人物すべて死ぬアニメってあるのか」っていう衝撃を。
一同:(笑)
■小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』
――小説『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』も、しっかりチェックされているようですね。
緑川:まだ一から十まで全部とは言えないですが、ポイントポイントは。
――小説版ではアニメの後日談となっていますが、いかがですか?
緑川:デュオ、ファーザー・マックスウェルですが、“初老”と書かれていたじゃないですか? ただ“初老”を辞書で調べたら“40歳”からなんですよ。字面を見ると凄く歳をとった印象を受けますよね。
――それこそ60以上とかでしょうか。
緑川:そうなんですよ。年齢設定だけで、わりと騒がれてたことを覚えています。挿絵などで、その姿が描かれているわけではないので、あくまでも想像ですが、ちょうど渋い歳なのでいいんじゃないとも思えました。
――メカ的にはいかがですか?
緑川:……そうですね、やはり“白雪姫”は早くマントをとって欲しい!
――中が気になると(笑)。
緑川:たしか、連載がスタートした最初、カトキさんのお名前がなかったんですよね。だけど、いつしかクレジットされていたので「えっ?ってことは描いてくれるの!?」ってドキドキワクワクを。でも、「休載か~」もあったりして。月1は長いなぁ~みたいなのをもう何年も(笑)。あの連載がない時のガッカリ感……相当じらされていますね。今、メカデザインはどこまで発表されているんですか?
――プロメテウス、シェヘラザード、エピオンパイ、あとはマントですけどウォーロックあたりでしょうか。
緑川:何かいっぱいじらされてる(笑)。まぁ、それだけワクワクさせてくれるってことですよね。それに今回スノーホワイトプレリュードが出たら、当然ね、「お前もマント取れや」みたいな、ね(笑)。すごい楽しみだなぁ。さかのぼれば、子供頃、“ガンダム”にときめいてこの業界に入っているので。いまだに“W”がらみの話題は子供のような感じでときめいちゃいますよね。
――ありがとうございました。
【プロフィール】
緑川 光(みどりかわ・ひかる)
青二プロ所属。
『聖闘士星矢Ω』光牙、『コードギアス 反逆のルルーシュR2』黎星刻、『ドラゴンボール超』天津飯、『勇者特急マイトガイン』雷張ジョー、『デジモンフロンティア』エンジェモン、『SLAM DUNK』流川 楓など代表作多数。
©創通・サンライズ
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